日本の正月は1日から7日までであり、旧暦による正月は現在ではほとんど行われていない。1月15日には成人の日というのがあり、20歳になった青年男女を祝い、励ます。女性はこの日には、綺麗な和服を着て式典会場に臨むことが多い。1月も下旬になると寒さが一段と増し、東京地方でもときどき雪が降り、5センチぐらいは積もることもある。 

   鏡餅

2月に入ると、3日に節分という行事がある。人々は「鬼は外、福は内」と叫んで、炒めた大豆を家の内外に撒き、自分の家に幸運を招き入れようとする。節分の次の日は立春である。暦の上では春であるが、実際はこれから一ヶ月半以上も寒い日が続く11日は建国記念の日すなわち台湾でいえば国慶節に相当する日である。しかし、これは伝説に基づく日本建国の日ということもあって、そのような不確実な日を建国の日にすることに反対する人も多い。14日にはバレンタイン.デーというのがある。これはキリスト教の祭日だが、日本人は他の宗教の行事も、なんの躊躇いもなく取り入れてします。 この日に日本では、愛する男性に女性がチョッコレートを贈る光景がよくみられる。

 

 雛人形

3月3日は桃の節句、雛祭りである 。小さい女の子のいる家では、祭壇を設けて雛人形という紙や土でできた小さい人形を飾り、菱形の餅や白酒、桃の花などを備えるのである。2月下旬から3月中旬にかけては、全国各地で高校や大学の卒業式や入学試験が行われる。21日ごろに春分の日がある。この日は昼と夜の長さが同じである。秋の秋分の日とともに、人々は祖先を敬い、亡くなった人の偲び、お墓参りなどをする。その頃になると、冬の寒さも漸く和らぎ、一段と春らしくなる。 

 
なると、学校の新学期が始まり、官庁や会社なども新年度になる。東京地方では桜が満開となり、各地の桜の名所は花見客で賑わう。桜は咲いたかと思うとすぐ散ってしまうが、その散り方に人々はいろいろな思いをめぐらす。そのため昔から桜を題材にした歌がよく歌われる。そして現在では国花となっている。1日はエープリル.フールで、この日に罪のない嘘をついて人を騙してもよいとされている。
29日は昭和天皇の誕生日。この日から一週間あまり祝日や日曜日が続くので、この時期はゴールデン.ウィークと呼ばれる。 

 

 鯉のぼり5月1日メーデーである。労働者が一カ所に集まってデモをしたり、いろいろな祭典を繰り広げる。3日は憲法記念日。5日は子供の日と祝日が続く。子供の日は昔は端午の節句といわれ、粽や柏餅を食べ、庭に鯉のぼりを立て、男子の成長を祝ったが、今はそういうことをする家庭はほとんどない。5月の第二日曜日は母の日であり、赤いカーネーション、白いカーネーションが母親に贈られる。この頃は風も爽やかで、木々の緑も鮮やかになり、旅行には絶好のシーズンである。

 

6月に入ると、うっとしい雨の日が一ヶ月ぐらい続く。いわゆる「梅雨」である。

 

 7月7日は七夕祭り 竹に小さい色紙などを吊るして飾ったりする。この頃から梅雨もやっと終わりになり、暑い夏の太陽が照りつける。21日からは子供たちにとって楽しい夏休みが始まり、8月末まで続く。この間、海へ行ったり山へ行ったりする子供が多い。


8月5日頃はお盆で、東京などに来て働いている人は故郷へ帰り、家族と一緒に楽しい日を過ごす。

また各地では盆踊りが行われ、老若男女が浴衣姿で民謡に合わせて踊りあかす。15日終戦記念日でもある

 花火大会

から地震とか台風などが多い月である。1923年に東京地方に起こった大地震は、今もなお人々の記憶に新しい。の敬老の日になっているが、この日だけ「敬」老で、その他の日は「軽」老であるというのが、現在の日本の老人の共通した意見である。23日頃は秋分の日。春分の日とともに、祖先の墓参りにいく人も多い。この頃から10月上旬にかけては、運動会のシーズンでもあり、日曜日や祝日には、大抵どこかの学校で運動会が行われている。 

 お月見

 

10月は5月と共に一番快適な季節であり、寒い地方では紅葉がみわれるようになる。1日から貧しい人のために共同募金が始まり、お金を寄付した人には、胸に赤い羽がつけられる。10日は体育の日。1964年10月10日にアジアで最初のオリンピックが東京で行われたのを記念して作られた日である。秋はスポーツに、そして読書に最適な季節である。各地で多彩な文化祭が繰り広げられる。

 

11月3日は文化の日である。多年文化の発展に功労のあった人に、文化勲章が贈られる。この季節は又、菊の季節でもあり、色とりどりの菊が咲き乱れる。15日には、綺麗に着飾った7歳、5歳、3歳の男児.女児が、親に連れられて神社などにお参りする光景が見られる。七五三という行事で、親は子供の健やかな成長を神に願うのである。23日には勤労感謝の日というのがある。勤労を尊び、国民がお互いに感謝しあう日ということだが、数ある祝日の中で最もその意義が徹底していない祝日である。

 

12月になると、「歳末を控え、恵まれない人に援助の手を」ということで、歳末助け合い運動が行われ、道行く人に寄付を募る。12月は又、あちこちで忘年会が行われる。そして、酔っぱらいが多くなる時期でもある。街ではどの店でも、クリスマスセール、歳末大売り出しということで人々をかき集める。そのためデパートなどは人でごったがえす25日クリスマス。以前は街でドンチャン騒ぎをしたが、最近は、家で家族とともに静かにクリスマスを祝うという人が多くなった。そして31日は大晦日。年越し蕎麦を食べ、テレビの歌謡番組を見、除夜の鐘を聞きながら新年を迎えるのである。


 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます(゜▽゜)ノ 

 

 

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