“ 1、動詞
1−1“把字句”に使えない動詞
普通“把字句”に使える動詞は他動詞に限られます。
次のような動詞は“把字句”には使えない
1−1−1自動詞(目的語をとらないもの)
『旅行(旅行する)』『休息(休む)』『游泳(泳ぐ)』のような
自動詞は処置ができずず、目的語もないので、“把”を使えない
1−1−2能願動詞、心理動詞、感情動詞
『希望(希望する)』『知道(知っている)』『喜歡(好む)』
感情(感動する)』『傷心(悲しむ)』などのような動詞は処置
ができず、結果も生じないので、“把”を使えない
1−1−3動作を表さない動詞
『是(〜である)』『有(ある)』『像(〜のようである)』
『在(いる、ある)』などは動作性がなく、処置ができないので、
“把”を使えない
1−1−4方向を表す動詞
『来(来る)』『去(行く)』『上(昇る)』『下(降りる)』
『進(入る)』などの動詞も物を扱わないので、“把”を使えない
1−2“把字句”の動詞に使えない動詞は単独で使えません
例:×把那個房間收拾。(あの部屋を片付けなさい)
例:×把那些衣服洗。(あの服を全部洗ってください)
1−2−1動詞が重ね型である
例:你把那個房間收拾收拾。(あの部屋を片付けなさい)
例: 你把那些盤子擦擦 。(あの皿をちょっと拭いて)
1−2−2動詞の後に助詞の『了』か『着』がつく
例: 我把那個房間收拾了。(あの部屋を片付けた)
例: 你把那些盤子拿著。(あの皿を持ってて)
1−2−3動詞の後に動量詞がつく
例: 你把那個房間收拾一下。(あの部屋をちょっと片付けて)
例: 你把那些盤子擦ㄧ下。(あの皿をちょっと拭いて)
1−2−4動詞の後に補語(結果、方向、状態)がつく
例: 你把那個房間收拾乾淨。(あの部屋を綺麗に片付けて)
例: 你把那些盤子拿來。(あの皿を全部持って来て)
1−2−5動詞の後に目的語がある
(中国語では動詞の後に来るものを目的語という)
例: 我把那個房間租給他。(あの部屋を彼に貸した)
例: 你把那些盤子放在桌子上吧!
(あの皿をテープルの上に置きなさい)
2、目的語
“把字句”は動詞だけでなく、目的語にもいろいろ制限がある
2−1特定のもの
普通“把字句”の目的語は固有名詞、指示代名詞あるいは限定語で
修飾しているものでなければ使えない。名詞の前の数量詞は単に
数を表す、特定のものを示すわけでないので、“把字句”には使えない。
例:僕はりんごを一個食べた。 ×我把一個蘋果吃了 ◯我吃了ㄧ個蘋果
2−2話し手と聞き手にとって既知のもの
“把字句”の目的語は特定ではければ、話し手と聞き手がお互いに既知
のものあることが要求される。
例:僕は車を売った。(我把車賣了)
この“車”は“私の車”あるいは“あの車”かもしれないが、話し手と
聞き手がお互いに知っているので、代名詞が省略され、
『 我把車賣了 』と言える。
2−3動作を行なう道具か主体
“把字句”の目的語が2−2、2−3でなければ、動作の受け手では
なくて、動作を行う道具か主体になり、必ず好ましくない結果が出る。
例:僕は叫んで喉ガラガラになった。(我把嗓子喊啞了)
主体:嗓子(動作“喊”の主体)/動作の結果:喊啞
例:彼はサッカーをして、足をけがした。(他踢足球把腳踢傷了)
:腳(動作踢の主体)/動作の結果:踢傷
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『把』の使い方を理解するまで難しいけど、引き続いて頑張ってください。