1、処置すること
特定のものをどのようにするか、したか、扱う、扱った、処理するか、処
理したか、ということを「処置」をいいます。特定なものを処置できるな
らば、“把”が使えます。逆に処置できないものには“把”は使えません。
例えば、『映画を見る』『ニュースを聞く』ということは、何も処置を
加えることができないので、“把”は使えません。「映画を作る」
「ニュースを書き終えた」なら、処置することなので、“把”が使えます。
例:李安監督はあの映画の制作を終えた。(李安導演把那部電影拍完了)
例:私は今日のニュースを書き終えた。(我把今天的新聞寫下來了)
例:彼は私の自転車に乗って行ってしまった。(他把我的腳踏車騎走了)
2、ミステイク
ある特定の物事をわざとではなくて、うっかり失敗してしまったことを
「ミステイク」と言います。
例:弟はあの本を破ってしまった。(我弟弟把那本書撕破了)
例:すみません、あなたのコップを壊してしまった。
(對不起、我把你的杯子打破了)
例:しまった、妹が彼の腕時計を壊してしまった。
(糟了!我妹妹把他的手錶弄壞了)
3、動作による結果を重視する場合
意識して行なう動作の結果を重視し、その結果を相手に伝えるのも“把”
の使用の条件です。
例:あのカメラを李さんにあげた。(我把那個照相機送給小李了)
例:あの本を読み終わった。(我把那本書看完了)
★“送給小李”、「看完」はともに動作の結果であり、話し手がこれに重点を
おいて相手に伝えるので、”把“を使わなければならない。
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